突然パニック障害に襲われたブログ

ある日突然パニック障害に襲われ会社も倒産。今から社会復帰が出来るのか、それとも生きる屍となるのか自問自答の毎日です。長期に渡り更新が途絶えた時は違う世界にいると思う。

不良少年3

すると先生と鬼に金棒君が戻ってきて
はやく寝ろ!・・・と。

なんて言いに行ったのかわからないけど
逃走の話はちくってなかったようで
ひとまず安心してその夜は計画を中止しました。

翌日1つ上のやつと逃げることになり
その夜逃走しました。

路駐のくるまを覗きながら歩いていると
造園業の1.5トンのトラックに鍵がついていたので
それを盗んで兄が仲間と共同で借りている借家に行きました。
生まれてはじめて車を運転したので
フラフラの蛇行運転で
後続車からクラクションをピーピー何回も鳴らされ
ましたが、そのうちコツを掴んでなんとか運転できるようになりました。

なんとか地元に帰ってきて見慣れた風景に、
やっと帰ってきた!という懐かしさと満足感と罪悪感が
入り混じった妙に複雑な気持ちだったような気分がします。

部屋に入ってみると、みんな驚いて
今お前の話をしていたところだった!との事。
実は俺が逃げてくる夢を見たそうで
それを仕事仲間に話をしているところだったみたいです。

そりゃあ、驚くのも無理は無い。

1週間ほどしてから警察が嗅ぎつけてきたので
迷惑もかけれないしその借家を出ることにしました
もちろん餞別を頂いて・・。

行くあてなんかなかったけど
ガキの強がりを見せて出ました。

餞別のお金で思い出しましたが
その時代はデパートで恐喝するのが
一番安全でした。

被害者が逃げて店員さんに警察呼んでくださいと言っても
デパート側は呼ばないのを知っていたからです。

きっと警察がきてトラブルがあると言うことを
他のお客さんに知られたくなかったかも知れません。

もちろん悪いことをしている自分が、一番悪いのは百も承知でしたが

助けを求めている人を助けない世の中の理不尽さを

はじめて見た時でもありました。

 

そして3月が過ぎた頃
盗んだ車が溝にはまって動けなくなったので
放置して歩いていたら

前から来た車が急に止まってバタバタと
おっさんが降りてきたので
こりゃあヤバイと思って畑の中を走って逃げたのですが
足をとられ転倒しついに捕まってしまいました。

そのおっさん連中は本署へ帰る途中の刑事さんたちで
こんな時間に丸坊主の中学生が2人で歩いているのはおかしいと
いうことで止まったそうです。


あえなく御用となり留置所へ入れられ
明日迎いの先生が来るからとの事でした。


そして翌日、先に3年生が呼ばれ
俺も待っていたんですが
何時間立っても音沙汰がありませんでした。

 

そして夕方6時のボーンボーンと時計の鐘の音がしだした時
刑事さんが、なんだか哀れみの面持ちで
お前は引き取れないそうだと伝えてくれました。

親も引き取らなかったし
教護院の先生も引き取りできない・・。

ちなみに引き取られた3年生は
3回の逃走歴ありで
俺は2回目でしかも年下なのに・・と
何か釈然としないものがありましたが
まぁみんな俺の事がキライなんだって思い
あきらめました。

そして家庭裁判所の判断で少年院送致となり
俺の人生がどんどん谷底へ落ちて行きます。